QWERTYの呪縛
こちらのエントリーでも少し触れましたが、QWERTYの呪縛からは逃れられないという話です。
QWERTYが嫌いで大西配列やDvorak配列を使っている学生さん向けの話になります。
職場環境
私が会社員だった頃(~2024/12/31)の職場は、こんな環境でした。
- 仕事用のノートPCが会社から支給される
- PCの管理者権限は無し
- 何もインストールできない
- レジストリもいじれない
- 監視ソフトが常に動いている
監視ソフトがなにを監視しているのかは、濁されて教えてもらえませんでした。
楽観的予想:
- 張りぼて。数千人の通信ログをいちいち解析するなんて無理だろう。
悲観的予想:
- LAN通信の解析
- USBメモリ接続の監視
- 長時間離席の監視
- AIで通信ログを解析し、怪しい動きがセキュリティ管理者に報告される
この環境でキーバインドを変更する方法
- イチかバチか楽観的予想を信じて、インストール不要のキーバインド変更ソフトを入れる。
- 上司に説明してキーバインド変更ソフトを入れさせてもらう。
楽観的予想を信じるのは言うまでもなく危険です。バレたら社会人としての信用を失います。
私の場合は派遣先がこの環境で、派遣先の上司に面倒な相談をするのもちょっとアレだったので、おとなしくQWERTYのローマ字入力をしていました。
リモート勤務時に自宅のキーボードをBluetooth接続してみたときは何も言われなかったので、キーマップを記憶できるキーボードを持っていれば大西配列・Dvorak配列は使える状態でした。
出勤時にもキーボードを持参すれば配列変更は可能でしょう。
大西配列やDvorakの危険性
大西配列やDvorakの危険性は、「キー配置」を変更し「ローマ字」を使うという点です。
ローマ字を入力しやすいキー配置にするということは、覚えるキー配置が1種類で済むので大きなメリットですが、キー配置が変更できない環境に放り込まれた場合、逆に大きなデメリットとなります。
QWERTYのキー配置を新たに覚えなければ、ローマ字入力ができない状態になってしまいます。
「日本語入力すらおぼつかない奴」という印象を与えてしまうことでしょう。
大西配列・Dvorakをメインで使うとしても、QWERTYは覚えておくべきだろうと私は思っています。
そう、QWERTYの呪縛からは逃れられないのです。
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大西配列/Dvorak と QWERTY、2枚のキー配置を覚えるなら、大西配列/Dvorakに固執する理由はないですよね。
あれ!?偶然にもこんなところに新下駄配列タイピング練習ゲームが!
新下駄配列タイピング練習ゲーム「新下駄で歩む」
新下駄配列設定ファイルもある!
AutoHotkey v2.0用の新下駄配列設定ファイル
日本語入力をローマ字とは無関係の配列にして、英語入力をQWERTYにしておけば、キーが変更できない環境に放り込まれても比較的簡単にQWERTYローマ字に戻れるというメリットがあります。
余談
これまでの話はIT業界での話です。
他の業界は、もっと制限が緩くてキーバインド変更ソフトも普通に入れられるのかもしれません。
また自分の裁量で働ける小説家やフリーライターなどの職業は制限自体が無いので、ご自由にしてください。